インタビュー
この仕事に転職してから何年になりますか？
３年目です。まぁ、ほとんど新人ですね(笑)
転職する前は、どんな仕事をしていましたか？
新卒で入社してから、ずっと車のディーラーで営業をしていました。
この仕事を選ぶきっかけや決め手になったことはなんですか？
自分で言うのも何なんですが、前職での営業成績はかなり優秀でした。が、それが当時の先輩達からすれば気に食わなかったんでしょうね。ありがちな話ですが、嫌がらせを受けてました。
そんな環境や風土に嫌気がさしていたので、「何か他にいい会社ないかな？」と、元々転職は考えていました。 (笑)そうした時に今の会社から誘いを受けたんですが、当時は生保業界にはアレルギー反応があったんですね。正直あまり前向きではなかったのですが、話だけは聞いてみようと思いまして。
その中で「ここ数年で、あなたの周囲の方で、お亡くなりになられた方はいらっしゃいますか？」という質問がありました。
実はここ２〜３年で、親しい友人3人を亡くしていたんです。お葬式にも出席したのですが、そのうち一件で、遺族の方が諸々にかかる費用を、どう工面するのか悩んでいる現場に立ち会ってしまったことがあります。「自分がもし亡くなった当事者なら、そんなツラい思いは残された人にさせたくない！」誰でもそう思うと思いますが、その時に「生命保険」という商品は、「よくわからないもの」から「自分が営業する価値があるもの」に変わりました。そんな思いをする人を一人でも減らせるなら、ものすごく価値があることでしょう。それに気付いたのが、一番大きなきっかけだったと思います。
最初は、この仕事に正直どんなイメージを持っていましたか？
さっき言ったとおり、生保業界に対してはアレルギーがありました。他の人もそうじゃないですか？やっぱり前職の際に、結構押し売りじみたことを受けていたので・・・。実際に働いてみると、そんな売り方する商品じゃないことは明白なんですけどね。
実際に働いてみて、この仕事をどう思われますか？
実は、仕事を始めるまでは「生保営業」という仕事を舐めてました(笑)
前職でそれなりの成績をあげていたこともあり、「営業は極めた！」ぐらいに思ってたんですね。が、実際に仕事を始めると、これが見事に駄目ダメでして(笑)前職は車のディーラーということもあり、「売れば勝ち」の世界でした。その後のアフターフォローで失敗しようが、お客様の機嫌を損ねようが、売上げには殆んど関係しませんでした。でも生保はそうではない。お客様から毎月頂く保険料(掛け金)が私の売上げになる訳ですから。「お客様と如何に長くお付き合いできるか」が勝負の仕事です。そんな事はわかっているつもりで、成績があがらない中で上司や先輩からも言われ続けていた事なんですが、前職での体験が災いしてか、「うるさいなぁ」ぐらいに思ってしまっていたんですね。しばらくたって、給与に明確に表れ始めてからようやく、「あ、これじゃダメだ」と気付きました。実は最近の話ですが(笑)
これからもずっとこの仕事を続けていこうと考えていますか？
現状は決して自分で満足のいくものではないので、やり続けます。また、前職を退職した際に、自分の中ではきちんと理由はあるものの、結果として会社の期待を裏切ってしまっています。だから今の会社では期待に応え続けたいし、色々な事を教えてくれた会社に恩返しをしたいです。それに、この仕事をはじめてから「一つの仕事を続ける大切さ」にやっと気がついたように思います。退職まで40年近くありますが、ずっと続けていきたいですね。
これからこの業界に転職を考えている方に、メッセージをお願いします。
「覚悟を決められる人」にはお薦めできる仕事です。逆に、それがない方は痛い目を見るかもしれません。私みたいに(笑)また、「覚悟」だけでなく、「精神的なタフさ」 も必要かもしれません。もっとも、これはこの業界に限った話でなく、「営業」という仕事すべてに言えることなのかもしれませんね。
ご協力ありがとうございました。
